草www

どうも、「岩本愁猴のスナックあぜみち」です。

 

 

まずは告知から。

 

長野県伊那市の「赤石商店」にて、映画の上映会があります。

「よみがえりのレシピ」というドキュメンタリー映画で、

山形県を舞台に、各地域に伝わる伝統野菜を守り、現代に活かしていく人々の物語です。

 

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そして11月23日19時からの上映会のあと、トークイベントを行うことになりました! 伊那で伝統野菜に携わる研究者や生産者、料理人の方々をゲストに迎え、その価値や魅力についてお話しいただきます。

司会は私、岩本が務めます。(実は大学院の入試の際に赤石商店に泊まったので、その縁で依頼されたのです)
ちょっと夜遅い時間にはなりますが、興味のある方は是非お願いします!

 

 

伊那谷は朝晩めっきり冷え込むようになり、植物の多くが枯れてしまいました。

でも、データは結構かき集めましたよ。

装置やソフトの使い方から学び始めて、何とか間に合わせました。

これから解析していかなくてはいけないので、この冬はヒマになることは絶対ないですね・・・

 

私の研究テーマは、「植物の分布と群落の生長速度」。

要するに、その辺の草を見てるわけです。

研究対象が草って何それwwwって、文字通り草が生えちゃうような話ですが、

こちらはあくまで真面目です。

 

最近はドローンや航空機、人工衛星によって、地上の様子を真上から見ることができます。

その画像をうまく活用すれば、雑草の種類やら量が分かるという訳です。

そうすりゃ農作業や植生管理の計画を立てるうえでベースになる情報が得られる。

 

「画像からそんなことまで分かるの?」って思うでしょ?

それが、近年急速に分かるようになってきてるんですわ。

植物の葉っぱって、光合成をしてるんです。光を吸収してエネルギーとしているのです。

この時、青や赤の光は吸収する一方で、緑の光や赤外線は反射するんですね。

植物の生えていないただの地面だと、そんな差は生じません。

その光の色の違い、つまりは光の波長の違いによって、反射率に差が出る事を利用すれば、

地上が植物に覆われていることが分かるという訳です。

更に、反射率の差や比を計算すれば、植物の量までおおよそ推定できるという訳です。

 

これまでイネやダイズといった作物、あるいは林業において樹の生育を推定するために発展してきたやり方ですが、

精度が上がってきていることもあり、植生全般に応用できると考えられます。

 

 

解析は始まったばかり。結果は乞うご期待!